式霊とあつめる、大学受験数学の定石。
大学受験数学の式変形そのものを、指で触るパズルにした学習ゲーム。カードが示すのは「たすきがけ」「平方完成」といった手法の名前だけで、答えの数は式の中が「?」で空いたまま——そこは自分で計算して埋めます。散った式を層ごとに復元していく「宇宙の書」全11層をたどると、受験数学の式変形をひととおり一周します。



定石の名前を選ぶだけで式が変形されてしまうと、遊ぶ側は一度も計算していません。だから本作のカードが言うのは手法の名前だけで、結果の数は式の中に「?」として空きます。
この2つは自分で計算して埋めます。負の値を入れると x + −2 ではなく x − 2 と組み直されます。

正誤は答え合わせではなく「検算」です。埋めた式が元の式に戻るかを数値代入で確かめるので、(x−3)(x−2) のように順番を入れかえても正解になります。アプリ内部の書き方を覚える必要はありません。
宇宙のふるまいは、一冊の書に式で記されていた。書は散り、式は壊れ、断片だけが層に沈んでいる——あなたは観測者。壊れた式を正しい形に戻すたび、その層の法則が戻ります。前の層を復元すると次が開き、全60問がちょうど1回ずつ、積み上がる順に並んでいます。
ノイズとは、まだ証明されていないもの。この書に住んでいるのは、人が証明しきった式です。証明されていないところは靄に沈み、式が形を保てない——それがノイズの正体。式をひとつ元の形に戻すたび、その一画だけ靄が晴れます。11層を下りきった最深層で出会うのは、「たどり着かないのに値が定まる」極限。数学の事実が、そのまま物語の結末になります。
この枠は飾りではありません。放物線は本当に投げたものの軌跡で、三角比は本当に星までの距離を測った道具で、複素数平面では本当に掛け算が回転になります。層の順序はそのまま数学が積み上がる順序です。
たすきがけは襷の織り手。平方完成は頂点を片づける完璧主義者。微分と積分が姉弟なのは、微積分学の基本定理がそう言うから。場合分けの衣装が左右で二色なのは、盤面が2つに割れるからです。80枚のカードは16人の式霊に束ねられ、その技を初めて使う問題を開くと仲間になります。全員に立ち絵と3つの表情があり、物語の場面では一枚絵も出ます。

自分の手で穴埋めに成功するたびに、その式霊の好感度が上がります(♥1〜5)。♥2で口ぐせが増え、♥3で「本人による定石解説」が図鑑に載り、♥5で絆エピソードが開く——増えるのは言葉と解説と物語だけで、技が封印されて解けなくなることはありません。推しのページが、そのままその分野の参考書になります。出会った日と、その子の技ではじめて★3をとった日は、「思い出」として図鑑に日付つきで残ります。

内蔵のソルバが盤面を毎手解き直し、ゴールまでの残り手数をノイズ(闇の靄)のHPとして表示します。良い手なら「−1」、遠回りなら「+1」が浮かんで靄が戻る。詰まったらヒントを押せば、いまの盤面から解き直して次の一手を教えてくれます。ヒントも「もどす」も無制限。試行錯誤は罰しません——★を決めるのは最終的な手数だけです。それでも迷うときは式霊に「相談する」。答えではなく、その定石をどこで見抜くかを本人が教えてくれます。

大学受験数学の式変形を、11層・60問・80枚のカードに収めました。
できること・できないことをはっきりさせておきます。本作が扱うのは「式変形の定石」です。記述答案の書き方、作図・図示、長文の応用問題の演習は収録していません。定石を、指を動かして覚えるための一本とお考えください。
絞るのは「問題の数」だけ。穴埋め・ヒント・図鑑・好感度は、無料の範囲でもすべて使えます。
定石の名前は知っているのに手が動かない人、因数分解や平方完成の計算でよくミスをする人へ。名前を選んで終わりにせず、その場で数を出す——指を動かして覚える一本を作っています。